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平成21年度(原爆死没者追悼式)

追悼の辞(平成21年8月6日)

追悼の辞

戦后64年が経过し、本日、64回目の「原爆の日」を迎えました。

ご遗族、同窓会代表をはじめとする関係者、教职员并びに在学生代表の皆さんのご出席をいただき、「広岛大学原爆死没者追悼式」を挙行するにあたり、お亡くなりになられた方々の御霊に対して、谨んで哀悼の诚を捧げます。

広岛大学は、昭和24年新制国立大学として设立され、翌25年の开学式に於いて、初代森戸学长は「自由で平和な一つの大学」という考えを述べています。この言叶は広岛大学の建学の精神として受け継がれており、平成7年の东広岛キャンパスへの统合移転完了を机に定められた広岛大学の理念5原则の第1番目に「平和を希求する精神」が掲げられています。この理念と精神の下に、本学は、平和な世界の実现のために、着実な努力を続けております。

広岛大学が、この理念と精神を、教育、研究、社会贡献など様々な分野において実现するため、平和希求担当の理事?副学长と国际平和担当の副理事を任命し、平和に関する教育研究を推进するとともに、平和実现のための活动をこれからも行っていきたいと思っています。

「平和を希求する精神」に基づいた取组みとして、本年も様々な讲演会を行うとともに、平和构筑分野の人材育成事业や、平和分野での海外大学との共同修士プログラムなどを実施しております。またこの时期に合わせて、明日からは海外7カ国8大学の20名の学生と6名の教职员、また国连大学からの教员も迎え、立命馆大学と広岛大学の学生と併せて约60名が参加し、平和と市民について讨议する「第4回INU学生セミナー」を开催いたします。この学生セミナーの参加者は、昨日、広岛平和记念资料馆を访れ、被爆者の方のお话を伺い、本日は広岛平和记念式典にも参加しております。これらの事业は、平和な世界が実现されるまで、これからも継続的に开催していく予定です。

さらに、広岛大学では平和教育授业の开讲を计画し、広岛大学に入学した全ての学生が、平和について深く考え、学ぶ机会を提供すべく努めているところです。

平和な世界に向けての様々な、また地道な努力が、世界でも、本学でも积み重ねられていく一方で、核実験が强行され、世界の各地ではテロや纷争が絶えず、悲惨な事件が后を絶ちません。また地球の环境も胁かされて、人类の生存に深刻な问题を突きつけております。

世界最初の被爆都市「ヒロシマ」の地に开学した大学として、広岛大学は、その理念とする「平和を希求する精神」を大切にし、教育、研究、社会贡献を通して、国际平和の実现に向けた努力を重ね、平和な人类社会を次の世代に継承するべく、一层精进してゆくことをお誓い申し上げます。

本年また新たに32柱の方々を、この慰霊碑にお祀りすることとなりました。昨年までの方々と合わせて、1754柱の御霊の、とこしえに安らかならんことを愿い、また、ご遗族の皆様のご多幸を念じまして、追悼の辞といたします。

平成21年8月6日
広岛大学长 浅原利正


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