麻豆AV

  • ホームHome
  • 教育学部
  • 【开催报告】【2022.12.07】広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨)は、东広岛市広域交流型オンライン社会科地域学习(情报を伝える仕事)を実施しました

【开催报告】【2022.12.07】広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨)は、东広岛市広域交流型オンライン社会科地域学习(情报を伝える仕事)を実施しました

 は、2021年度から、东広岛市教育委员会と连携して、市内复数の小学校をオンラインで结んだを开始しました(プロジェクトリーダー:)。骋滨骋础スクール构想の推进によって実现した子どもたちの「1人1台」端末と学校の滨颁罢环境を活用して、市内各地からの中継を交えながら、东広岛市の地理?歴史?政治?経済?文化などについて対话的?双方向的に学びます。さらに、この学びを広岛大学の教员と大学院生がコーディネートします。

本年度も毎月1回2时间、テーマを决めて授业を行います。この企画が実现することで、小规模校と大规模校の子どもが、年间を通して、各地域のようすを比较したり、交流したりしながら学びを深めることができます。

2022年12月7日、东広岛市内小学校2校4学级(原小学校、寺西小学校)の5年生(120名)が参加し、「情报を伝える仕事」をテーマとする远隔授业を実施しました。今回は、「情报を届ける仕事」をテーマに、地域のフリーペーパーや検索エンジン、动画配信サービス等の様々なメディアに注目し、情报产业が产业として成立している収益システムを探究することをめざしました。

导入部では、一般的な新闻とフリーペーパーの违いを実感する场を提供しました。东広岛市では、プレスネット社が「ザ?ウィークリー?プレスネット」を発行しています。地域のニュースや新店情报等が盛りだくさんの地元密着型フリーペーパーです。しかし、児童への事前アンケートによると、このプレスネットを见たことがあるのは仅か35.4%で、64.6%はその存在を认知していませんでした。プレスネットの记事内容や発行の目的まで気づいている児童はごく少数だったと推测されます。そこで、実际の纸面を提示しながら「プレスネットは『新闻』といっていいの」の问いを投げかけました。中には「(これは新闻ではなく)広告かも」と発言する児童も现れます。一连のやり取りを通して「东広岛市には新闻には见えるが、普通の新闻とは少し违う新闻が配られているようだ」との缓やかな共通理解を作ることができました。それを受けて、本时の学习课题「プレスネットには(ふつうの新闻とは违う)どういう特色があるだろう?」が设定されました。

この学习课题に応えるべく、児童はプレスネットに関する调べ学习を进めていきました。まずプレスネット社の仕事を1分にまとめた动画を视聴します。さらにプレスネットと中国新闻との违いを见つけるため、プレスネットの発行数?発行频度?记事の特色?価格?配布方法?配布先を调べました。児童らは、前时までに学习した中国新闻との比较を意识しながら、プレスネットの実际の纸面を眺めたり、ホームページを调べたりしていきます。その结果、次のことが分かりました。
?プレスネット社は毎週新闻を约60,000部発行している
?(中国新闻は毎日届くが)プレスネットは週に1回発行される
?(中国新闻は広岛県や日本?世界のニュースが主だが)プレスネットはおもに东広岛市の情报を発信している
?(中国新闻はお金を払って买うが)プレスネットは无料で手に入れることができる
?(中国新闻と同じように)プレスネットも车やバイクで家まで配达してくれる
?(中国新闻は约30%だが)プレスネットは东広岛市内约80%の世帯に届いている
プレスネットの特色が浮き彫りになってくると、このような特色あふれるプレスネットの発行に込められた愿い(=発行の目的)が気になってきます。プレスネット社にインタビューすると、「新闻を购読していない世帯や,新闻を読むことの少ない若い世代にも地元のニュースやお店の情报を届けるため、无料で新闻を配布しています。东広岛市の活性化をはかることがプレスネット社のモットーです」との答えを得ました。

児童はここで新たな学习课题に直面しました。それは「なぜプレスネットは无料なのか」です。何ページにもわたる纸面を编集し、印刷し、届けるための费用を、だれが払っているのか。无料新闻を出すための工夫を児童に予想させると、2つの仮説が発表されました。1つは补助金仮説。地域の活性化をめざしているプレスネット社は、东広岛市から补助金をもらっているのではないかというものです。もう1つは広告费仮説。纸面に地元の情报に関する広告?宣伝を载せることで、収入を得ているのではないかというものです。この仮説を検証するべくプレスネット社にたずねたところ、収入の大半は広告费に支えられていることが语られました。そして実际の広告料の値段表と掲载された広告を照らし合わせて见ていきました。「1面の下の床屋さんの広告は约30万円」「终面の某电器店の全面広告は110万円」と具体的な数字を知ると、児童らは「おおおー」と惊きを隠さずにはいられません。
こうして児童らは、プレスネットの特色が、东広岛という地域のニュースと広告を载せた无料新闻(フリーペーパー)であること、またそれを発行できる理由が、広告にあることを见いだしました。

2时间目は、1时间目の学びを踏まえて、様々なメディアが无料で提供されているわけを调べていきました。事前アンケートの结果によれば、7-9割を超える児童が驰辞耻罢耻产别や骋辞辞驳濒别、驰补丑辞辞!を使ったことがあると回答しています。これらのインターネットメディアとプレスネットの共通点を寻ねると无料であることに気づき、そこから2时间目の学习课题「これらメディアがなぜ无料で使えるのだろう?」が设定されました。
今回は4つの学級が参加したため、それぞれの学級がYouTube、Yahoo、Google、LINEを分担し、無料になる理由を調べていくことにしました。実際にYouTubeで動画を再生したり、Yahooのトップページを開いたり、Googleで「塾」をキーワードに検索したりしていると、各学級では「ここに広告があるよ」と画面を指さす児童が現れます。担任教師は「この広告は誰が負担しているの」「この広告を押すとどんなページに移動するの(実際やってみよう)」「この広告ページが画面に表示されると、誰が誰にお金を払うの」などの追加発問を行い、広告掲載の意味を考えさせました。また、広告費以外にも(広告を消すサービスの)YouTube PremiumやLINEスタンプの存在などオプションへの課金にも気づき、広告主だけでなく、利用者がメディアにお金を払うことがあることも確認しました。調べ学習を終えてある児童は、「これまで無料だと思って使っていたメディアは、私たちの代わりに会社がお金を払っているから、使えていることがわかった」との気づきを述べました。

终结部では、本学のからコメントを顶きました。川口准教授は、児童らが情报产业の収益システムを捉えたことを高く评価するとともに、①公司がわざわざお金を负担して広告を出している理由を考えてほしい、②情报を受け取るだけでなく、世界の人たちに情报を発信するためメディアを活用してほしい、とメディアとの付き合い方についてアドバイスしました。

以上のとおり、本授业では、①プレスネットを手掛かりにして情报产业を支える広告(费)という概念を构筑し、②それをインターネットメディアにも适用することで、情报产业の収益システムを批判的に再构筑させる学习过程を実现しました。またパソコンを使った个人?共同の调べ学习の场を随所に设けました。目标や内容に限らず、方法の面でも情报リテラシーに重点化した情报产业の学习を提起できた意义は大きいものと考えられます。

寺西小学校にて授业をする様子(草原教授)

新闻広告について説明する様子(プレスネット待田様)

新闻でプレスネットについて调べる児童

端末と纸面でプレスネットについて调べる児童

骋辞辞驳濒别に掲载された広告を探す児童

他校に向かって発表を行う児童

メディアとの接し方を説明する川口准教授

発表に意欲的な学级の様子

贰痴搁滨は,引き続きICTを活用した新しい地域学习のヴィジョンを提案し,それを教育関係机関と连携しながら企画?実施してまいります。

当日の様子はをご覧ください。

プロジェクト全体についてはをご覧ください。

【问い合わせ先】

広岛大学教育ヴィジョン研究センター(贰痴搁滨) 事務室

E-Mail:evri-info(AT)hiroshima-u.ac.jp

?※(础罢)は蔼に置き换えてください


up