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は、2024年3月9日(土)に、第158回定例セミナー「一般教科教授学とは何か-ドイツ语圏の研究动向から-」を开催しました。大学院生や大学研究者を中心に12名の皆様にご参加いただきました。
はじめに、宮本勇一氏(岡山大学?講師)より、本セミナーの見取り図が説明されました。2000年代以降、ドイツ語圏では教科教授学が一般教授学から自立し、影響力を行使するようになる学術的な経緯?背景と、31の学協会が加盟して結成された教科教授学学会(Gesellschaft für Fachdidaktik, GFD)の活動が紹介されました。

司会をする草原教授

趣旨説明をする宫本氏
次に、Helmut Johannes Vollmer氏(オスナブルク大学名誉教授)とMartin Rothgangel氏(ウィーン大学教授教師教育センター長)より、「General Subject Didactics (GSD) Comparative Insight into Subject-Matter Didactics as Academic Disciplines」をテーマに講演が行われました。
論点は多岐にわたりましたが、一般教科教授学の「一般」の意味は想定するほどに簡単には定義できないこと、著名なKlaus ZiereやWolfgang Llafkiの定義も難解で、実質的にその定義は困難であり、実践的な影響力をもちえないと主張されたのは、印象的でした。このような一般教授学の成立困難性を根拠に、内容?主題に即した教科教授学の必要性が説かれ、ルーマン理論を援用した一般教科教授学が射程とする3つの議論の位相が提案されました。とくに今後は、個別教科を越えた教科の存立基盤を探る「メタ?理論的な視点」と、各教科固有の対象の捉え方を探る「対象?理論的な視点」、それぞれが中核的な論点になる可能性が示されました。最后に、一般教科教授学は依然として学問的に発展途上にあるが、今年ウィーン大学に一般教科教授学の講座(教授職)が開設された点は画期的であると述べ、これらの拠点や研究雑誌をハブにして、国際的な連携を深めていく必要性が提起されました。
教授(広岛大学)をファシリテーターとする质疑応答では、「教科を超えた対话ではどういう工夫が必要か」との质问が出ました。これに対しては、讲演者は「まずは仲间として共通のトピックを确认することが重要である」が、対话を通して「相违点を见つけ出すことも必要である」などと回答しました。

報告するHelmut Johannes Vollmer氏

報告するMartin Rothgangel氏
最后に、准教授(広島大学)より本セミナーのまとめがなされました。セミナー後は、大学院生を中心に軽食を取りながらインフォーマルな交流が繰り広げられました。大学院生は、講演者に対して積極的に自身の教科教育学研究のテーマについて紹介し、助言を得ていました。なかには、GFDが刊行する学術雑誌RISTAL(Research in Subject-matter Teaching and Learning)に論文を投稿したいと意欲を燃やす大学院生も現れ、有意義な交流の場となりました。

会の振り返りを行う伊藤准教授

质问を投げかける参加者
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広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 事務室