宮内 睦美 教授

基本情报
- 所属又は配属:大学院医歯薬保健学研究科
- 职名:教授
- 専门分野:口腔顎颜面病理病态学
研究者になるまでの轨跡
研究者への道を明确な目标と计画性を持って目指した訳ではありませんでした。结婚か就职か?大学か开业か?临床か基础研究か?卒业を控えた私の前には様々な选択肢があり揺れていました。大学で学んだ学问の中では病理学が大好きで、兴味がありました。ですから、病理検査室の医员でとお话しがあったとき、“若い时に思い切り好きな学问をやってみよう!”くらいの軽い気持ちで飞び込みました。翌年、当研究室の助手になり、当时助教授だった恩师から“动物実験はきつい、臭い、根気のいる仕事だけど一绪にやるか?”と声をかけて顶いたのが、ライフワークである“歯周组织破壊に関する実験病理学的な研究”との出会いです。意外と性に合っていたらしく、はまりました。
ちょっと3年のつもりがいまだに続いています。仮説を立て、実験を计画し、データを回収する。失败を繰り返しながらもやり遂げたときの达成感は麻薬のようなものです。この达成感を知っているからこそ続けられたと思います。私の研究者としての歩みは无计画で、亀の如く遅々としたものでしたが、その刹那を一生悬命に顽张ってきました(継続は力なり)。その间、26歳で结婚し、30歳で息子を出产しました。当时は、育休はなく、同居している义父母に息子を预け、产休后すぐに职场に復帰しました。出产后はどうしても子供中心の“ライフワークバランス”になります。戦力的には最前线から退くことになり、职场に迷惑がかかります。“あたりまえ”の事とはいえ、自分は周りに迷惑をかけている“済まない”という気持ちでいっぱいでした。もし、上司や同僚の理解が得られなければ、自分の気持ちに収拾がつかなくなって、ドロップアウトしていたと思います。
私は、上司にも同僚にも恵まれていました。特に年の近い女性の先辈の存在が大きかったと思います。子供が病気の时は“お母さんはあなた一人なのだから、早く帰ってあげなさい”と背中を押してくれる。その一言がどれだけ私を励ましてくれたことか...、感谢の一言です。家族の理解と协力も大切です。夫は同级生で、开业医として地域に贡献しています。私が现在あるのは兎にも角にも、彼のお荫です。家族が协力し合うのは当然と考え、ごく自然に协力してくれます。よき理解者であり、最高の人生の伴侣である夫に心から感谢しています。
学生に対するメッセージ
歯学部では学部生も大学院生も人数の上では大きな男女差は无いのに、大学で働き続ける女性は非常に少ないのが现状です。歯科医として研究者としての能力に男性も女性もありません。女性が“子供と仕事”を天秤にかけ退く时期があるということですね。私の场合、大学で働くことを选択しました。子供に淋しい思いをさせ、我慢を强いたのは事実です。でも、时间は短くても、一绪にいる时间は子供最优先で过ごし、爱していること、かけがえのない宝物であることを言叶に出して伝えていました。真っ直ぐ、逞しく育ってくれたと思います。今では、とても良き理解者で、日々励まされています。
女子学生の皆さん、子供も育て、自分のキャリアも伸ばしていきましょう。子育ての时期は、子供中心で多少戦线离脱気味でも头を低くして、同僚に感谢しながら続けて下さい。子育て后は、完全に仕事中心のワークライフバランスに切り替えれば良いのです。そして、后に続く女性を支援していきましょう!
(2016年6月掲载)
*所属?职名等は掲载时点のものです。