
第17回 バイオのつぶやきでは、生活习惯、例えば、食事、运动、ストレス、喫烟、饮酒、肥満などが、がんのリスクを高めることを绍介した。今回は、生活习惯がテロメアの长さに影响を与えることについて绍介する。テロメアとは、染色体末端に存在する繰り返し顿狈础配列のことで、この顿狈础の长さは老化やがんと密接に関係する。テロメアの基础研究でノーベル赏を受赏したブラックバーン博士は、受赏后は生活习惯とテロメアの関係について精力的に研究を行なっている。ここではそれらの研究で分かったことなどを绍介する。
まず2004年に、ブラックバーン博士らは、強い心理的なストレスとテロメアの長さの関係を調べた(Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. 2004. 101. 17312-5)。実験には血液中の末梢血単核細胞を使い、そこから回収したDNAを鋳型にして、qPCRでテロメアDNAの量(長さと相関がある)を定量した。その結果、強い精神的ストレスを受けている人のテロメアが優位に短いことがわかった。この実験に使った末梢血単核細胞には、好中球(約6割)やリンパ球(約3割)などが含まれ、リンパ球にはTリンパ球(約7割)とBリンパ球(約2割)などが含まれる。Tリンパ球のテロメアは、好中球より長い。テロメアDNAを伸ばす酵素の活性はTリンパ球ではほんの少し検出されるが、好中球では検出されない(Br. J. Haematol. 2000. 109. 272-9)。しかし、好中球とリンパ球は同様の速度で加齢によってテロメアが短小化する。これらのことからTリンパ球のテロメア伸長活性は、加齢によるテロメア短小化を阻止するには十分ではないことがわかる。ストレスで好中球数が増加し、リンパ球は減少すると言われている。これらのことを考えると、これはあくまで私の想像であるが、ブラックバーン博士らの研究結果は、血液中の好中球やTリンパ球の内訳が変化したことによる可能性もあるのかもしれない。何れにしてもストレスによって血液細胞のテロメアの長さが短くなることを示すデータは信頼できると考えられる。同様の手法で様々な生活習慣が血液細胞のテロメアの長さに影響を与えることがわかってきた。例えば、加糖飲料、タバコや過剰のアルコール摂取がテロメア短小化を引き起こす。運動がテロメア短小化を遅らせる。デスクワークが多い人のテロメアは短いなど。これらは、上に示したがんのリスクを高める生活習慣と合致する。このことは、テロメアが短くなると細胞が老化するだけでなく、染色体が不安定になることと矛盾しない。老化やがんを防ぐには、生活習慣が重要である。
この文章に関する质问、コメントは、上野にお愿いします。蝉肠尘耻别苍辞@丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫(@は半角に変换してください)