広岛大学大学院生物圏科学研究科
環境予測制御論講座 教授 山本民次
电话:082-424-7945(研究室)
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平成21年10月29日
カキ殻でヘドロの改善に取り组む
― 瀬野川河口域で実証試験を実施 ―
広岛大学大学院生物圏科学研究科山本民次教授らの研究グループは、カキ殻がヘドロ中の硫化水素を強力に吸着し、底質改善材として貧酸素水塊の解消、赤潮発生の抑制に有効的であることを明らかにしました。これは平成20年度広島大学地域貢献研究で広島市から提案のあった課題解決として取り組んだ成果です。この研究成果を地域社会に還元すべく実証試験を行いますので、ご案内申し上げます。なお、この研究成果は国際ジャーナルBioresource Technology 2009年9月号に掲載されました。
■カキ殻撒布日時: 平成21年 11月1日(日) 13:30~15:30、11月15日(日) 13:30~15:30
※大潮干潮时に行います。
■カキ殻撒布場所: 瀬野川左岸河口干潟 (安芸郡海田町明神町3付近の河口干潟)

1辺10メートルの正方形区2区画に合计12トンを撒布予定
■概要
山本教授らは、広岛市から提案のあった课题「カキ殻を利用した底质改善技术の开発に関する研究」について、焼成処理カキ殻(丸栄(株)社製)を用いた试験により、カキ殻中の酸化カルシウムが、酸性土壌を中和し硫化水素とリンを吸着するとともに、脱窒细菌の活性を高め、底质を浄化する効果があることを初めて明らかにしました。今回の试験は、瀨野川河口の泥干潟にカキ殻撒布を行い、カキ殻の底质改善効果を现场で実証するものです。
カキ殻の撒布には、広岛大学の学生や広岛环境サポーターネットワークのボランティアの方々も含めて10名程度参加されます。瀨野川河口での现场実証试験は平成23年3月顷まで続けられ、生物生息の回復について、モニタリングし评価をします。ほとんど何もいない瀨野川河口に、多毛类や贝类が戻ることが期待されます。実証试験が成功すれば、県などに技术を提供し、海田湾や江田岛湾などさらに広い海域への応用につなげます。