広島大学先進機能物质研究センター 副センター長 小島由継
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平成21年11月17日
広岛大学先进机能物质研究センター(IAMR)と米国ロスアラモス国立研究所(LANL)との部局间交流协定の缔结について
広岛大学先进机能物质研究センター(以下「IAMR」と略)と米国ロスアラモス国立研究所(注1)(以下「LANL」と略)は、平成21年11月14日、エネルギー贮蔵分野の共同研究を进めるため、部局间交流协定を缔结しましたのでお知らせします。
【部局间协定の目的】
エネルギー贮蔵分野の中でも、IAMRは非金属系水素贮蔵材料(注2)の固相合成とその解析を强みとし、LANLは燃料电池(注3)、非金属系水素贮蔵材料の液相合成および中性子散乱(注4)による解析を强みとしています。今后、双方の强みを活かした连携を进めて共同研究などに进展させ、IAMRにおけるサステナブル(注5)物质(注6)科学研究の活性化とその国际展开を推进します。
【主な取り组み内容】
?エネルギー贮蔵材料の共同研究
?LANLとIAMRの研究员との交流
?研究成果や学术に関する情报交换
両者は、すでに研究开発者グループが互いの研究拠点を访问しており、平成21年9月9日にはロスアラモス国立研究所で、平成21年11月12日には広岛大学で水素贮蔵材料をテーマとするワークショップを开催しました。

締結後に握手を交わす(左)Karl K.Jonietz Program Manager と高畠センター長

调印式前に今后の展开について话し合う両机関の関係者
【用语解説】
(注1)ロスアラモス国立研究所(LANL)
1943年に创设されたアメリカ合众国の国立研究机関である。现在は米国エネルギー省の管辖下にあり、12,500人の科学者?所员が勤务している。歴史的に国防や安全保障の研究も行っているが、同时に生命科学、ナノテクノロジー、コンピュータ科学、情报通信、环境、レーザー、材料科学、加速器科学、高エネルギー物理、再生可能エネルギーなど、さまざまな先端科学技术について広范な研究を行う総合研究所である。そのスタッフは米国の未来のための基础?応用科学に関して数多くの大学や公司と共同研究を进めている。年间予算は22亿ドルで、米国の头脳が集まる名実ともに世界最高の研究机関である。
(注2)水素贮蔵材料
水素を安全かつコンパクトに贮蔵する媒体である。
(注3)燃料电池
燃料电池は、水素などの燃料と酸素などの酸化剤を供给し続けることで継続的に电力を取り出すことができる化学电池である。
(注4)中性子散乱
中性子が物质にあたって散乱する現象である。中性子散乱は、物质の構造解析において、軽元素、特に水素原子の位置を特定する手段として威力を発揮する。
(注5)サステナブル
「持続可能な」という意味。将来の环境や次世代の利益を损なわずに社会発展しようという理念。
(注6)サステナブル物质
人類の持続的な繁栄を支えるために必要とされている基盤的物质。環境に優しく安価でありながら、従来の機能物质よりも優れた性能を持ち、再利用のコストも安い材料のシーズとなるものを指す。例えば、クリーン?省エネルギーに役立つ水素貯蔵物质や、廃熱を有効に電気に変換できる熱電変換物质、太陽光を効率よく電気に交換できる安価な色素増感太陽電池など。さらに、エネルギーをロスなく運び蓄えることのできる高温超伝導物质、省エネルギーに役立つ有機分子エレクトロニクス材料、分子磁石、スピンエレクトロニクス材料、軽量でも高強度の高分子材料など。