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「かわいいものを见ると集中できる」ことを発见

平成24年9月25日

「かわいいものを见ると集中できる」ことを発见
 

広岛大学大学院総合科学研究科の入戸野 宏(にっとの ひろし)准教授らの研究グループは、幼い動物のかわいい写真をみた後には、注意を必要とする作業の成績がよくなることを実験によって示しました。

入戸野准教授らのグループは、大学生132名を対象として3つの実験を行いました。幼い动物(子犬や子猫)の写真7枚を好きな顺番に并び换えるという作业を1分半行わせたところ、手先の器用さを必要とする课题(実験1)や指定された数字を数列から探して数える课题(実験2)の成绩が、写真を见る前と比べて、それぞれ44%、16%向上しました。幼くない动物(犬と猫)の写真を并び换えた大学生では成绩向上は生じず、おいしそうな食べ物の写真を并び换えることにも効果はありませんでした。実験3では、かわいい写真を见ることが注意の范囲に与える効果を検讨しました。ヒトは通常対象の细部よりも全体に注意を向けるので、全体的な特徴の方がすばやく処理されます。しかし、かわいい写真を见た后には细部が注目されるようになり、细部と全体の処理に要する时间に差がなくなりました。「かわいい」という感情には対象に接近して详しく知ろうとする机能があるために、このような细部に注意を集中するという効果が生じたと考えられます。

本研究の结果は、かわいいものを见ると気分が良くなるだけでなく、行动も変わることを示しています。「かわいい」は、キャラクターや商品として生产されるとともに、日本のポップカルチャーを代表するキーワード(办补飞补颈颈)として世界に拡がっています。しかし、かわいいとは何か、かわいいと何がよいのかについては、これまで学术的な説明がなされていませんでした。今回の知见は、かわいいものが普及する心理的背景を説明する一つのヒントとなると期待されます。

本研究成果は、2012年9月27日(木)午前6時(日本時間)発行の科学誌「PLOS ONE」(http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0046362)のオンライン版で公開されます。

※本研究はJSPS科研費 23330217「“かわいい”感情の機能に関する行動科学的研究」の助成を受けたものです。

お问い合わせ先

広岛大学大学院総合科学研究科

准教授 入戸野 宏

苍颈迟迟辞苍辞*丑颈谤辞蝉丑颈尘补-耻.补肠.箩辫

罢贰尝:082-424-6565、贵础齿:082-424-0759

(できるかぎりメールでお问い合わせください)

(*は、半角蔼に置き换えて送信してください)

 

参考:実験2の结果

参考  実験2の結果


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