空港、駅でお土产ショップや书店を覗くのが楽しみなのですが、非常に多くの方法论をテーマにした书籍が并んでいます。おいしいケーキの作り方、外国等での旅の仕方やゲームの必胜法等、分野は様々です。最近は、暗记力、集中力や継続力から、勉强法、研究法、さらに思考法まであります。よりクォリティーの高い実践的能力を修得するための方法论に関する书物の数と量には惊かされます。
何事も方法论は重要です。结果を生み成果を导くためのプロセスは、それを细かに追跡し分析するなかで何らかの共通项を発见し、方法论としてまとめ上げられるように思われます。一昔前であれば、成功谈(苦労话等と合わせて)にすぎず、羡望の思いを抱くにとどまりましたし、そこに教训や心构えが示されていても、それを実践するのは极めて难しいために、その成功ははるかに远い世界の出来事だったように思います。
しかし、最近の书籍では、私にもトライできそうな方法が恳切丁寧に论じられています。人を锻えることが现代社会における共存共栄に不可欠であるとの确信と寛容さから、方法论を展开するための方法论が确立されたというところでしょうか。そのために、谁でもその方法を実践しようと考え、実际にそれを试み、何らかの能力の开発?强化の机会を得ているのではないでしょうか。私は「折角、縁あってその本を手に取り読んだのだから」と、そこに书かれた方法を试してみます。少なくとも私にとっては自分に足りないものを补い錬磨する多种多様な方法を学び実行できること、自分の体験を通じた血の通う方法として得られることは、大変ありがたいことです。方法は智慧となる素材であす。ソクラテスも言う通り、荷物のように人から人へと受け渡しのできるものではなく、自分で体得するものだと思います。
方法论を血の通うものとして入手するためには、その方法论を示す书物をしっかりと分析し採用するに値するものであることを确信したうえで、その书物の指示に従って継続することが必要です。自分に备わっていないものであればあるほど継続を要するのですが、どうも一定の成果が短期间で见られないとすぐにあきらめて、别のもっと良い方法があるのではいないかとの衝动に负けてしまうようです。そこから放浪の旅になることも多いでしょう。これまでの自分を超えてその潜在的能力をも花开かせて、自分のレベルを1ランク上げようとするのです。自分の计らいで行动するのは、これまでの自分を后生大事に抱えているのと変わらないのですから、自分を超えることはできないでしょう。自分の経験と知识でがんじがらめのままでは新たな自分発见の途は歩めない。一度、自分というものを捨てる。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるというものです。
法科大学院での学修法にも言えることです。これまでの学习経験からパターン学修でこなすことを考える倾向がありますが、それで他人を超える结果を残しているのであればそれを押し続ければよいでしょう。そうでなければ新たな学修法を获得しなければなりません。これまでとは违う勉学态度や姿势に挑戦することがその第一歩だと思います。
次回のテーマは「镜」です。
