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第12回 「忙中閑有り:もう一つの国際会議の楽しみ方」 芝原 健太郎 (2010/10/11)

 持ち回りのこのコラム、もうすぐ順番が回って来るなと思い、他の先生方はどんなことを書いているかと チェックしてみましたら、第10回で吉田先生が「国際会議の楽しみ方」というのを書かれています。中を見てみると「たいていの国際会議では各セクション委員の打合せがあるため夕方から何もイベントが組まれていない日があり,その時私はホテルではなく街に出て食事をするようにしています」などと書かれています。私の場合は、委員として参加することがほとんどなので、吉田先生が「開催国の文化に触れ」ている間委員会で缶詰になっている訳です。委員会だけじゃありません、座長、学生表彰の採点などの委員としての責務もあり聞きたい講演が聴けないことも珍しくありません。おまけに、やっと夜ホテルの部屋に戻ると、日本からメールが来ていてまじめに対応していると眠る暇もありません。米国東海岸だと時差がほぼ半日ですので、時差ぼけ+睡眠不足で本当に死にそうになります。

そんな思いをしながら里方(委员)を続けているのは、苦楽をともにする友人がいる、友人と再会できることが第一でしょうか。「友あり远方より来る、また楽しからずや」というところです。

それに、楽しみなんて、気の持ちようでいくらでも见つけられるのです。写真を二つご绍介しましょう。一つはハワイのホノルルのすずめです。セッションの合间に、カフェで一息ついていたところ、すずめがやって来て席の间をちゅんちゅんと跳ね回っていました。人によく惯れているようで逃げる気配も无かったので、カメラに収まってもらいました。よーく见ると、日本のすずめとは少し模様が违うようです。このときのホノルルはからっとしたほどよい暑さで、カフェのソファーでしばしくつろぎながら、すずめちゃんのスキップを见物させてもらいました。

もう一つは、フィラデルフィアの鉄道の駅舎内の様子です。アメリカには毎年何度も出かけていますが、鉄道旅行の机会は灭多にありません。このような重厚な石造りの駅舎に巡り会ったのは初めてのことでした。今でこそ航空机が国内移动のスタンダードですが、开拓时代から第二次大戦顷までは鉄道が米国国内の主要移动手段だったのです。このため东部から中部の大都市にはこういう立派な駅舎が点在しているそうです。フィラデルフィアはアメリカの独立宣言の地でもあり、歴史に思いを驰せつつ、木製のこれまた立派なベンチで、しばしくつろぎました。

吉田先生のコラムは、国际会议への勧めでありましたが、私のは国际会议をネタにした、旅行好きのおっさんの雑文でありました。観光地が好きな方には、何が面白いのと言われそうですが、大学の建物の中でこんな作业(コラム书き)をしていると、またどこかに出かけたくなって来ました。さあ、次はどんなところかな。


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