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第10回 「国際会議の楽しみ方」 吉田 毅 (2010/09/13)

少し前,フランスで开催された国际会议に参加してきました.学生さんに国际会议への投稿を勧めてもあまり兴味がない(海外に兴味がない,国际会议に行きたくない)ようだったので,今回は自分なりに国际会议の楽しみ方について考えてみます.私はいつも楽しく国际会议に参加していますが,その理由は主に3つの点にあると思っています.

1つ目は,自分が研究成果を発表する场合,他の国の同様な研究を行っている研究机関からの反応(质问やコメント)を直接确认できることです.批评や批判は自分の研究の粮です.

2つ目は,会议の全セッションを通じてアプリケーション、システム,回路技术がどの様な方向を目指しているのか动向を知ること,そして自分の研究の立ち位置を确认することです.もちろん関连研究の発表を闻いて新しい技术を勉强したり,さらに深い理解をするために质问をしたりすることも自分の知的欲求を満たす上で重要になります.特にブレークスルーを実现する技术を见闻きしたときには素直に感心したり,时には感动をおぼえます.

そして3つ目は,开催国の文化に触れることです.たいていの国际会议では各セクション委员の打合せがあるため夕方から何もイベントが组まれていない日があり,その时私はホテルではなく街に出て食事をするようにしています.大抵のホテルではホテル周辺のおすすめのレストラン(というか居酒屋)などを记载した地図を用意しており,フロントの人に闻いたり料理店のメニューを见ながら食事をするお店を决めることができます.いつもの研究室の饮み会の代金で十分美味しいものが食べられますし,その国あるいはその地方の特产物を使った料理を顶くことはとても楽しいことです.また街や人々の雰囲気を感じたり経験することは実际にその场に行ってみないとどうしようもありません.まぁ,ある时间,ある场所だけの観测でその国の文化に触れた気になるのは非常に危険ですが,テレビや本のステレオタイプな説明をそのまま信じるよりははるかにましでしょう.自分で経験することはとても重要です.なにより料理は食べてみないと分かりませんし...ちなみに今回の街歩きで得られた新たな知见は,フランスには中国人の観光客がとても多いこと(学会参加者はスーツを着ていて学会バックやプロシーディングを所持しているのですぐ区别できます),明らかに地元向けの居酒屋さんで普通に英语が通じること(フランス语のメニューしかなかったのでどんな料理か质问したら英语で详细に説明してくれました,さすが観光都市),フランスの牡蠣もとても美味しいことでした.

后半は旅行の勧めみたいになってしまいましたが,国际会议への参加は楽しそうだと思いませんか?研究に取り组むモティベーションを维持するために,経験を积んだり新しい技术の勉强ができる国际会议の参加を考えてみては如何でしょうか.なお博士课程后期に进学すると国际会议に投稿する机会が増えますので,进学もあわせてお荐めしておきます(笑).


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