「上手くいかないことの楽しさ」
これ、矛盾しているように闻こえますが、この楽しさが分かっているとスランプも案外乗り越えられるものです。
例えば、なにか新しい娯楽、趣味を始めたとします。しばらくすると、一时期の热がさめてしまったという経験はありませんか?
私の少ない趣味のひとつに、ギター演奏があります。ギターに限らず楽器を演奏できるようになるには、时间も手间も相当にかかりますよね。経験者はご存知だと思いますが、左手の薬指の动きの悪さに、何度怒りを覚えたことでしょう。毎日コツコツと、基础练习を繰り返し、数ヶ月経ってようやく指も惯れてきて、やっと一つの曲が満足に弾けるようになりました。
「こうやればいいのかな?」と自分で试行错误したり、ギターの上手い友人に教えてもらったり、クラプトンのビデオをみてテンション上げたり?????。
この过程において、果てしなく终わりのないものだと感じ、自分には无理なんじゃないかと落ち込んでしまうかもしれません。実际、私もそうでした。でも続けることができたのは、「上手くできない」ということが、発见の连続だと気づいたからです。
何かを始めるときは、皆さん「0」です。これを「1」にもっていくのは大変な作业です。でも0から1になれば、2、3、4と积み上げいくことは案外、苦ではないんですよね。それは面白くなっているからじゃないでしょうか。自分にもできるという自信がつくんでしょうね。
こういう成功体験を、趣味を通じてしておくと、困难に直面してもシュミレーション済みなので、どうにか乗り越えることができるんです。息抜きの场をもてるという特典も付いてきますしね。最近授业の际、学生さんに、「趣味は何?」と闻いたところ、半分の人が、「趣味はないです」と答えてくれました。趣味と言えるものがない人は、とにかくおもしろそうと思ったことは、片っ端から手を出してみたらどうでしょう。「継続は力なり」と申しますが、始めるきっかけが不纯であればあるほど継続するものですから。
最后に、もし困难にであったなら「自分もこうなりたい!」って思ったときの事を思い出して、自分を奋い立たせてください。また楽しくなってきますから。存分に楽しんで!絶対出来ますから!
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