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第72回 「フランス、ボルドーでの学会発表」 十河 健太 (2013/06/28)

 はじめまして。半導体集積科学専攻博士課程前期2年の十河健太と申します。私はフランスのボルドーで開催された国際会議the 38th European Solid-State Circuits Conference (2012年9/17~9/21)に参加してきました。今回はその事について書きたいと思います。
 私は研究室に入った时から国际会议での発表をひとつの目标にしていました。これまで海外に行くという経験がなかったのでこの挑戦は必ずいい刺激になると考えていたからです。私は乳がん検出用半导体集积回路の研究を行っており、乳がんで散乱した超高速アナログ信号をデジタルサンプリングする际の、変换のタイミングを决める时间タイミング制御回路の开発に取り组んでいます。研究は思った通りにうまくいかないこともありましたが、周囲の人々と议论し諦めずに取り组み続けた结果、贰厂厂颁滨搁颁という国际会议に採択される事が出来ました。
 初めての海外で初めての学会発表ということで発表当日は朝から大変紧张していました。しかし発表顺が回ってきたとき、私は落ち着いていました。英语が下手なのに紧张すれば余计に闻き取りづらくなるだろう、自分なりに研究に打ち込んだ経験を信じて堂々と発表しようと思ったからです。そうしてやるしかない精神で発表は无事に终わり、聴いてくださっていた研究者から质问を受けたことで技术的な视野が広がり、更に研究の改善点も见つかりました。このように他者に聴いてもらうことで自分の研究の弱点や课题が见えてくるのも重要なことだと感じました。この経験で私は諦めないことや挑戦することの大切さを知り、自分自身成长できるきっかけとなりました。
 国际会议では自分の発表だけしにいくわけではありません。最先端の研究成果が集まり、着名な大学の先生や公司の方のプレゼンを聴くことが出来ます。大変贵重な时间だと思います。さらに、开催国の文化に出会うことも出来ます。ボルドーの场合は食べ物がおいしかったのと建物がきれいで、耻ずかしながら大量に写真を撮ってしまいました。
 このように参加することで様々な経験ができることがわかります。本専攻の后辈の皆様は是非国际学会を目指してみてはどうでしょうか?少しでも今回の话が参考になり、研究のモチベーションになれば幸いに思います。

(2013/06/28)


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